看護医療受験対策の東大

H29「受講生2587名の実績」
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中卒から看護師へ

中卒から看護師を目指す人は増えています。

特に男性やシングルマザーといった社会人が増えています。

その際、疑問に感じる事が数点あるようです。

ここでは上記の事を解説していきます。

中卒から看護師になる最短の方法と掛かる金額

中卒から看護師になる最短の方法ですが、看護師になる場合は以下になります。

中卒の場合まずは看護学校を受験する為の高卒資格が必要です。

これはわざわざ高校を卒業している必要はありません。

文部科学省が実施する高卒認定試験に合格する事で看護学校の受験が可能です。

この試験は年8月と11月に2回あります。例えば

  1. 8月に高卒認定試験合格
  2. 5ヶ月~6ヶ月後の翌年1月2月の看護学校一般入試合格
  3. 4月看護学校入学

このパターンが1番看護学校に入学できます。

看護師になるには3年以上の看護学校に入学する必要があります。

看護師の国家試験自体は合格率約98%程度ありますので

看護学校入学=看護師になれる事になります。

今これを見ているあなたは高卒認定試験を使えば来年には看護師になるあなたがいます。

上記は看護師になる場合です。

准看護師になる場合は中卒の学歴のまま准看護師学校受験が可能です。

2年と比較的短い期間で准看護師は目指せますが、看護師と准看護師の収入は年間で100万~違うといわれています。

長い期間、看護師として働くつもりであればどちらを受験するかは考えましょう。

掛かる費用

掛かる費用は3点です。

  1. 高卒認定試験や看護学校の対策の費用
  2. 看護学校の学費
  3. 看護学校中の生活費

主にこの3点です。①も②も選択する所で費用は変わってきます。

①はおおよそ20万~40万程度です。

②に関しては奨学金など多数の学費免除制度や貸付制度がありますのでここではお伝え出来ません。

③はやはり必要です。

社会人の方でシングルマザーや父子家庭の人で目指す人は高等職業訓練促進給付金という制度があります。

月に7万から10万程度を支給してくれる制度です。

このような制度は各地域によってありますので調べてみましょう。

中卒から看護師になっても就職は出来る?

就職は出来ます。

今5万人以上の看護師不足といわれています。

看護師は求人を見れば分かりますが日本全国どこでも働くことが可能な仕事です。

たまに大卒と中卒から看護師になった人とは待遇が違うのでしょうか?

このような事を聞かれる方がいます。

もちろん最初はそうかもわかりませんが1番重要事は経験値です。実際に看護師になって色んな科での経験を積むことの方が大事でしょう。

中卒から看護師を目指す人が知っておきたい現実

中卒から看護師を目指す人が知っておいた方がよい2つの現実をお伝えしようと思います。

  1. 准看護師養成校数の減少
  2. 准看護師を受験している対象者

准看護師養成校の減少

まず知っておいた方が良い現実の1つ目は准看護師学校数の減少についてです。准看護師はかなり前から廃止論があります。

要約すると

戦後直後、急速に看護師を増員する必要があり、中卒を要件とすることで看護師の増員を目的として准看護師が誕生しています。

時代を経て医療は高齢化や医療の高度化が進み准看護師も看護師同様のスキルが求められています。

看護師、准看護師の学校で行われる実習時間は1035時間以上と735時間以上となっており実習だけでも約300時間の差が生まれています。

日本看護協会はこのスキルの差を均一に図りたいと考え看護師養成の一本化を目指しています。

現実に1997年4月の准看護師養成学校数は570校29604人に対して2017年は231校9143人になっています。

この20年間で約70%減少、学校数も45%程度になっています。

これは事実として知っておいて損はありません。今これを見ているあなたの都道府県に准看護師養成校はないかもしれません。

実際に神奈川や福井県には養成校はありません。

しかしこれとは逆に日本医師会は看護師一本化を反対しています。これには人件費の問題があるといわれています。

看護師、准看護師はほぼ同じ仕事ができますが、給料面では大きく違います。雇用する診療所など個人経営の病院は人件費の安価な准看護師を雇用したいという希望もありそういった反対が起こっているといわれています。

准看護師を受験している対象者

2つ目は受験者の最終学歴です。准看護師は中卒から受験ができるので中卒が多いと思い込んでいる人がいますが実は違います。

平成28年の准看護師を入学した人8123人の学歴は

  • 中卒 469人(高校中退含む)
  • 高校新卒 2220人
  • 高校既卒 4191人
  • 短大 553人
  • 大卒 690人

となっており入学した人の中卒者の割合は5.8%です。

准看護師養成校を受験する人のほとんどが高卒以上という現実は知っておくべきです。理由は様々ですが大きな要因として考えられるのが最短2年で准看護師を取得できるからでしょう。

社会人から准看護師や看護師を目指す人は年々増加しています。

そういった背景も考えられます。

しかし皮肉なものでこの2年で取得できることが看護師一本化の要因となっている事実。

以上上記でお伝えした2つは中卒から看護師を目指す人は知っておくべきです。知った上でまず考える必要があることは

  • きっちりとした受験対策を行う
  • これ以上養成校が減少する前に受験しておく

です。

競争相手が自分よりも学歴が上の人と受験で争います。

適当に受験勉強をやっていては合格は難しいでしょうし先ほどもお伝えしたあなたのお住いの都道府県にはもうすでに准看護師養成校がないかもしれません。

そうなる前に目指すべきでしょう。

【参考】
日本医師会
日本看護協会
平成28年 医師会立 助産師・看護師・准看護師学校養成所 調査

まとめ

中卒やシングルマザー又は社会人の方で看護師資格はかなり経済的な自立が可能な資格です。

平均年収450万ともいわれています。

もし今色んな事情で何か資格を取得したいと考えている人にはオススメな資格です。