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一般入学試験の出題傾向(国語)

平成26年度、平成27年度ともに大問1つのシンプルな出題でした。扱われている文章は随想・評論にあたるものでA4用紙2枚前後の長さのものでした。問題文としての難易度も適切なものであると言えます。

設問としては問1、問2で漢字の読み・書きについて問う傾向にあります。問3では問題文中の慣用表現の意味として適切なものを選択肢から選ぶ問題や、文章中の空欄に入る接続詞を選択肢の中から選ぶ問題が出題されていました。

問4から問7では文章中の傍線部の内容について自分の言葉で説明する問題が並ぶと思われます。一文程度で説明する問題から、70字程度で説明する問題まで出題されていたのでどのような字数で指定されても、問われていることについて自分の言葉で簡潔に説明する能力を磨く必要があるでしょう。

問8は選択肢の文章が本文の内容に合致するかどうかを○×で判断する内容一致問題が出題されています。選択肢の文は本文とかなり酷似しており、一見すると全て正解であるかのように思われますが、主語や述語が不適切な語句に変わっているため不適切であるものなどが見受けられました。本文の内容・流れを完全に理解し、細かい部分まで選択肢をじっくりと吟味する必要があるでしょう。

一般入学試験の出題傾向(英語)

平成26年度、平成27年度共に4つの大問から成る出題でした。
大問1についてはA4用紙半分程度の英文を読ませ、問1から問7までの設問について答えさせる出題が予想されます。前半の設問としては英文中の空欄に入る最もふさわしい語を選択肢から選ぶ問題や下線部和訳の問題が有力です。

ここ2年の下線部和訳については比較的短い1文が選ばれ、重要な熟語や基本的文法について理解しているかを問うものでした。今後もこの傾向は続くのではないかと思われます。

問5については文中の英単語を取り上げ、発音について問う問題、アクセント問題が出題されていました。問6については文章中の英単語に対して最もふさわしい説明を選択肢の中から選ぶ問題、問7については本文の内容に一致するように、設問中の文章の空欄を埋める問題が出題されていました。問5~問7については大幅な変更がない限りこの傾向が続いていくと考えられます。

大問2については8つの文それぞれの空欄に入る語または語群を4択の中から選んでいく、4択問題が出題されると思われます。大問3についてはAとBの会話を題材にして、会話が成立するように文章中の空欄に単語を入れたり、適切な文を選んだりする問題の出題が予想されます。大問4については並び替え問題や、選択肢の単語の同義語や意味を選ぶ問題などが出題されていました。

一般入学試験の出題傾向(数学)

平成26年度、平成27年度共に3つの大問から成る出題でした。
大問1は異なる分野の内容を問う7つの問いから構成される傾向にあります。1つの小問がさらに小問に分かれることもあります。

問われている内容としては
・展開
・因数分解
・解と係数の関係
・分母の有理化
・循環小数
・1次不等式
・三角比
・集合
・2次関数
・分散
・標準偏差
などがありました。受験生のレベルから考えるとこの大問は極力取りこぼさず、確実に解く必要があるでしょう。

大問2は2つの2次関数の共有点についての問題や、2次関数とx軸との共有点についての問題などが出題されていました。判別式の知識を必要とする2次関数の問題が出題されると心得ておくとよいでしょう。

そのためには2次不等式などにも十分に慣れておかねばなりません。大問3は、正弦定理・余弦定理・三角比の知識を用いて与えられた図形についての設問に答える必要がありました。最終的には三角錐や四角柱の体積などを求める必要もあると考えられるので、そのあたりの内容まで押さえておかねばなりません。

一般入学試験の出題傾向(生物)

平成26年度、平成27年度ともに3つの大問から成る出題でした。
問1は文章中の空欄に入る適切な語を語群から選ぶ問題の出題が予想されます。平成26年度は伴性遺伝、平成27年度については代謝についての出題でした。

基礎的な内容であったので全問正解しておきたいです。問2は説明問題を含んだ大問の出題が予想されます。平成26年度は酵素について、平成27年度は腎臓での尿生成について問われました。

説明問題では要領を得た答えを簡潔に書くことが必要となります。問3も説明問題を含んだ大問です。図を伴った出題が予想されます。平成26年度は神経系について、平成27年度はバイオームと気候についての出題がされました。

他の2つの大問と比べて細かい内容まで聞いてきており、全問完璧に解答することは難しいかもしれませんが基礎的な内容についての出題も多く、確実に得点を重ねることが求められます。

その語句は聞いたことあるけど……レベルだと全く解答することができないという事態に陥ると思われますので、それぞれの分野において語句の意味を正確に理解し、説明できるようにしておく必要があります。

絶対にやっておくべき基本

国語

受験生のレベルから考えると漢字についての問題でとりこぼすことは許されないでしょう。ここをしっかりと得点したうえで、小問の約半分を占める傍線部内容説明問題に臨む必要があります。少なくとも指示語の指す内容、自分で本文の内容をまとめる能力は必要不可欠です。

英語

下線部和訳問題では当然、熟語や構文等の基礎知識を十分に活用する必要があります。しかしながら出題形式は和訳問題だけではありません。
・空欄補充問題
・アクセント問題
・語句説明問題
・文法問題
・会話問題
・並び替え問題
と様々です。どの形式の問題を解くうえでも語彙力がないと話になりません。

高校レベルの重要単語や熟語・文法については十分学習しておかねばなりません。同時に会話文問題などにもふれ定型表現について詳しくなっておく必要があるでしょう。

数学

様々な範囲から出題されているので数学1Aの内容に穴があってはなりません。まんべんなく勉強しておきましょう。必ず出題が予想される
・展開
・因数分解
・2次関数
・三角比
・余弦定理
・正弦定理
などは特に丁寧に押さえておく必要があります。√の計算も不自由なく行えなければなりません。

生物

生物基礎の索引に載っている重要単語についてはしっかりと理解し説明できるようにする必要があるでしょう。出題範囲は幅広いですが、それぞれについてしっかりと学習しておく必要があります。

しかしながらあまり深い内容については問われていない傾向にあるのでまずは広く浅く生物の基礎を学んでいくのがよいでしょう。

どのあたりから勉強する必要があるか

国語

中学生~高校卒業程度までの漢字の読み書きについては十分なレベルまで引き上げておかねばなりません。同時にやや難しい随想や評論などを読んで、出題が予想されるジャンルの文章に慣れておくのがオススメです。

国語が苦手な人は中学生レベルの問題集からやり直す必要がありますが、最終的にはしっかりと高校卒業程度の国語力を付ける必要があります。説明問題については自分の書いた解答が分かりやすいかどうか国語の得意な人に見てもらうと良いでしょう。

英語

高校卒業程度の英語力をつけるのが最終目標です。英語が苦手な人は中学生レベルの文法・単語・熟語からやり直す必要があります。高校の文法や単語・熟語についてしっかりと学習する必要があります。

高校の英語の教科書や傍用問題集などがよい教材になるでしょう。会話文問題は知識の有無を問うものなので様々な問題にあたればあたるほどすんなりと解ける問題も増えていくはずです。基本的には文法・単語・熟語を1つでも多くマスターしていくことを目標に勉強していきましょう。

数学

中学生レベルまでの計算能力は前提となります。苦手な人はそのあたりから早くやり直しましょう。小問集合などは教科書の例題レベルなどで数学1Aの教科書のすべての例題をまずはしっかり解けるようにしましょう。

他の大問対策として少なくとも出題が予想される範囲については章末問題・傍用問題集レベルまで解けるようにしましょう。

生物

生物基礎の範囲からしか出題されないので、1冊教材を決めてその内容を全て理解して覚えることを目標にしたらよいでしょう。問題が予想できないうえに、暗記を必要とする問題が大変多いので、生物基礎の内容について広く勉強していく必要があります。

気を付ける点 点数を取る為に

国語

時間は十分にあるのでしっかりと文章を読み込んでいこう。漢字問題は確実に正答する必要があります。内容説明問題で大きな得点差がつくと考えられるのでここの対策が大変重要となります。

しっかりと文章中の語句を用いながら自分で文を組み立てる必要があります。的外れなことを書かないようしっかり問題演習を積んでおきましょう。問8の内容一致問題は本文を丁寧に読めば全問正解できるはずなのでしっかり時間を割くとよいでしょう。問8の選択肢を先に読んだ上で問題文を読んでいくのもオススメです。

英語

設問数が多いので難しいと感じた箇所・自分が苦手な箇所は後回しにするのも手の1つです。多少難しい設問も含まれますが、基本的な文法や重要な熟語を知っていれば簡単に解答できる設問も多いのでしっかりと学習した上で得点を重ねていきましょう。

合格点をとるためには読解問題や文法問題を1つでも多く正解することが必要となります。そのうえで多くの受験生が苦手とする会話文問題などを得点源にできればより高得点が望めるでしょう。

数学

複雑な問題はないので計算ミスは致命傷となってしまいます。したがって計算ミスをしないように解いていくと同時に解き終わった問題の見直しもしていきましょう。教科書の章末問題まで解けるようになれば満点が狙えるので日々問題演習をつんでいきましょう。

生物

細かな内容を問う出題は比較的少ないので、まずは生物基礎の内容を広く勉強していきましょう。合格点を取るためには語句説明問題を確実に正答する必要があるので、自分で重要語句については説明できる状態にすることを目標とするべきです。
問3ではやや細かい内容が出題されるので生物基礎の内容を丸暗記する気合で勉強していくのがオススメです。そうすればしっかりと合格点に届くはずです。

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