男性看護師になる 需要は?求人は?メリットデメリットは?収入は?

男性で看護師を目指す人は増えています。増加傾向にはありますが、まだまだ全体の看護師数からみると少数です。

少数だからこそ色んな疑問が浮かびます。

これらを解説します。

男性看護師が必要とされる病棟とその理由

看護師・准看護師就業人数は、約150万人います。
女性の割合は90%を占め男性看護師は1%にしか満たしませんが男性看護師は、年々増加傾向で7万3968人います。(平成26年)

女性看護師からすると、男性看護師はとても頼りになり増えてくれたらとても助かるでしょう。

男性看護師が一番多く就職している就業場所は、病院です。

7万人の中で病院に就職している人数は6万6600人います。次に多いいのが診療所1889人就職しています。

引用元:就業者数 Number of Employed

看護師の仕事は、オムツ交換や体交、患者さんを抱えたりと力仕事が多いいので、どこの診療科も男性看護師の力が必要です。

病院の中で男性看護師が多く就職している診療科は以下です。

1.救命救急科

救命救急は、とにかく忙しいいです。

救命救急に運ばれてくる患者さんは、命に関わる患者さんばかりで常に緊張感が続き身体的にも体力が必要になります。

なので、体力がある男性看護師の方が必要とされ働いています。

手術室

手術内容にもよりますが長時間立ち合いが必要になります。

女性看護師も活躍していますが、長時間の立ち合いは立ちくらみなどで体力的に大変です。

でも、男性看護師は女性看護師に比べ体力があるので長時間の立ち合いにも対応できるので、男性看護師が必要とされます。

人工透析内科

人工透析科は、医療機械を使い血液を綺麗にする働きの、手助けをします。

機械などの扱いに男性看護師の方が向いており、人工透析機械の臨床工学技術士は男性職員がいので男性看護師も働きやすいです。

患者さんと長い付き合いになり、コミュにケーション能力が必要とせれ、男性看護師の方が女性看護師より聞き上手の傾向があり安心感を与えるので向いているといわれています。

また、他の病棟と違い清潔行為などがないので、女性患者さんから敬遠せれることがありません。

整形外科

整形外科は、骨折などで患者さんが一人で移動を行うのが困難な場合があります。
なので、体力がある男性看護師の力が必要になります。

また、整形外科は年齢層にもバラつきがありますが、他の診療科より若い男性患者さんが多くいます。

なので、男性看護師がいると男性患者さんは処置や排泄行為など安心して行えます。

精神科

精神科は男性看護師が一番多いい診療科なので、次の項目で詳しく説明します。

私が働いていた病院にも男性看護師が2人いましたが、すごく助かりました。

今の時代高齢者が多く入院し、寝たきり患者が多く体交や車椅子移乗・オムツ交換・入浴介助など身も周りのお世話を行いますので、男性看護師の力が必要になります。

引用元:男性看護師に対する業務評価・役割期待に関しての文献的考察

男性看護師が1番最適な選択枠

男性看護師は、どの診療科に行っても歓迎されるでしょう。
男性看護師が、どの診療科で働きたいかにもよりますが、精神科は男性看護師の中で、最も就職率が高く、必要としている診療科です。

精神科は、10~70歳代の精神障害・精神疾患・依存症・睡眠障害・認知症などの患者さんが外来受診や入院し治療する診療科です。

患者さんが精神疾患のせいで急に不穏状態になり暴れ、暴力を振る可能性や自傷行為を行う場合、どうしても力ずくで止めなければならないので男性看護師の力が必要になります。

1.精神科で勤めるには

精神科看護師として働く場合、一般病棟で経験を積んでから精神科に勤めたほうがいいでしょう。

精神科の看護師は精神障害の事なら対応できますが、患者さんの急変があまりないので、急変時の対応をどう行っていいか戸惑ってしまう場合があります。

認知症などで、精神科も高齢者患者が増え、急変が起こる可能性が高くなっています。

なので、一般病棟で何年か経験を積み精神科に勤めると、急変時対応が行えるのでいいです。

2.スキルアップ

精神科看護師としてスキルアップしたい場合、患者さんと信頼関係を築く事が大切です。

精神疾患の患者さんは、長期入院や長期通院が必要になり、精神科は診療科の中で入院日数が284.7日と最も長いです。

入院日数も長く、患者さん自身も心の病で入院しているので、信頼関係を築くためにコミュニケーション能力を高め、患者さんが心を開き会話するまで時間がかかるので、粘り強さも必要になります。

また、患者さんの表情や仕草などの変化にすぐ気づけるように、観察力を高める事も必要になります。

また専門看護師分野に精神看護があるので専門看護師になり精神看護の知識を高めスキルアップし精神疾患患者や家族に寄り添い、質の高い看護を行う事が出来ます。

3.精神科看護師としてのやりがい

精神科看護師は、暴力など大変な面もありますが、とてもやりがいのある仕事です。

体が病気の患者さんでしたら、体の悪い所に医療行為を行えば完治しますが、精神疾患の患者さんは、心の病なので回復まで時間がかかります。

患者さんとの関わりが大切な看護です。

1人ひとりの患者さんと長く向き合い、信頼関係を築く事により患者さんが心を開き症状が改善し状態も落ち着きます。

自分の関わり方ひとつで、患者さんの状態が良くなっていくのが目で見て分かります。

精神科は、医療行為より人と人の関わりが大切な看護で、やりがいがある仕事です。

収入は?

女性看護師・男性看護師も収入額は変わりません。
看護師の収入額は、平均月収0年:22万5800円・1~4年目:24万6700円となっています。

女性看護師は、妊娠出産を理由に看護職を離職する方が多いいですが、男性看護師は常勤で働き続ける事ができ経験や勤続年数が長くなるので、管理職にキャリアアップしやすく、収入額も5~10万円程上がります。

また病棟看護師は、夜勤手当が平均1回1万円未満つきますので、月5回入ると5万円未満の収入が得られます。

引用元:看護職員就業状況等実態調査結果

男性看護師ならではの悩みとその解決方法

女性看護師が多く働く現場に、男性看護師が就職するのは孤独を感じやすく心細く感じる場合があるようです。

男性看護師の悩みは以下になります。

1.女性患者さんからケアを拒否される

意識のある女性の患者さんから、拒否されることが多いです。
羞恥心から男性看護師は、医療行為を行う際拒否され女性看護師に変わるよう言われる事があります。

その際は、辛い思いをするかもしれませんが女性看護師に変わる方がいいでしょう。

2.人間関係

女性看護師が多いい職場なので、男性職員が少ない職場はとても心細く、大変です。
女性が多いい職場はなにかと問題があります。

うわさ話や陰口など女性は好きなので、聞くと嫌な思いをしますが、深入りせず聞き流して下しましょう。

管理職の方や自分が気に入った看護師だけと仲良くしていたら、他の女性看護師から陰口など言われる可能性があるので、意識せず誰とでも関わるようにしてましょう。

3.将来の不安

男性看護師が少なく、将来どうなるのか先輩男性看護師がいないためイメージがつかず不安に思う方がいます。

看護師は給料の上昇率があまりなく、男性看護師の給料で家族を養えるか不安がある方がいます。

男性が多くいると、大体のイメージができるので不安も少なくなると思いますが、看護の世界は収入など女性・男性関係なくイメージをするべきでしょう。

看護師は会社員に比べ役職が少ないため、給料の上昇率が悪く不安に思いますが、普通の仕事の正社員と変わりない給料か、少し高いぐらいの給料が安定し得られます。

4.力仕事ばかり

男性看護師は、体力があるので患者さんの体交やオムツ交換・入浴介助など力仕事を任せられる事が多いいです。

いくら体力があるからと言ってボディメカニクス(人間の身体構造や機能を力学的視点からとらえ、無理や無駄のない効率的な動作のこと)を考慮しなければ、腰痛の原因になります。

なので、無理せず腰痛がある場合は力仕事を行わない方がいいでしょう。

腰痛を起こさない為に、力仕事を行う場合はボディメカニクスを考慮しながら行って下さい。

引用元:一般病棟に勤める男性看護師が職場で感じる困難とその対処

男性看護師と女性患者へのケア 難しさとメリット

女性患者は、羞恥心のため男性看護師からの処置や清潔動作を拒否される事があります。
入浴介助は、力仕事なので男性看護師が頼りになりますが、女性患者さんの中には嫌がる方もいます。

スキルアップするために、色々な医療処置に参加したいのが看護師の思いですが、女性患者さんから処置を拒否されたら、医療行為を見る事も行う事もで出来ません。

何もできず歯がゆい思いをするかもしれませんが、医療行為が行えなかったとしても男性看護師が女性患者に出来る事はあります。

男性看護師は、女性看護師に比べ話を聞くのが上手なので女性看護師に話せない話を、男性看護師なら話せ、信頼関係を築く事ができコミュニケーション能力が身に付きます。

また、高齢者は男性看護師がいると、明るく喜ぶ女性患者さんもいます。

若い女性患者さんからは、羞恥心があり好まれませんが、高齢者患者さんからは、好印象を受けます。

なので、高齢者患者さんと関わり信頼関係を築き、高齢者患から学べる看護を学びスキルアップにつながります。

今後高齢者患者数は増えていくので、医療行為だけではなく人としての関わり方学ぶのにいいです。

男性看護師に向いている性格とその理由

看護師という職業は、人をお世話する職業でオムツ交換など排泄処理などもあるので、嫌がらずお世話を行える方がいいです。

気配りがきき、優しい性格の男性看護師は患者さんから好印象をうけます。

人の命を預かって働いているので、責任感を強く持ち医療行為を行う事により、患者さんに安心感を与え信頼関係も生まれます。