看護助手の科ごとの仕事内容 ~産婦人科編~

産婦人科での看護助手の仕事はどんなものがあるのか、イメージが付きにくいと思います。

産婦人科は、基本的には対象者が産婦さんという健康な女性が対象になります。

そのため、一般病院とは違った対応が求められます。

産婦人科で働く看護助手のお仕事についてご説明したいと思います。

産婦人科の看護助手の仕事 清潔な環境整備

産科病棟の主な業務は、妊婦・産婦さんに対する生活支援です。

そのため、一般病棟とは違い、健康な方が入院してきます。自分と生まれてくる子供が過ごす病室は、清潔で過ごしやすい環境を求めます。

そのため、一般病棟よりも細かな配慮が求められ、

  • 病室
  • 新生児室
  • 授乳室
  • トイレ
  • 洗面所
  • 廊下

に至るまで、清潔で安全な環境を整備する必要があります。

特に、普通分娩の妊産婦さんは、健康であり、出産で疲れた体をホテルでくつろぐような感覚で過ごしたいと望んでいます。

その環境を管理するのが看護助手の仕事です。

最高のホスピタリティとしての環境整備が、看護助手の仕事として求められます。

言葉遣いも仕事のうち

産科病棟は、病院でありつつ病院だけの機能ではありません。

そのため、妊産婦だけでなく、ご家族や面会者なども一般病棟よりも出入りが多くなります。

いろいろな立場で病棟に出入りする人から、看護助手の働きぶりも評価されます。

また、産婦人科クリニックではクオリティーの高さを売りとしている施設もあります。

言葉遣いや挨拶の仕方、仕事態度なども、看護助手の仕事の一つとして求められます。

例えば、個室に入るときにノックの仕方、ドアの締め方などにも配慮を求められることもあります。

ホテルに似た機能を有する産科病棟だからこそ、求められスキルは高めになります。

アメニティーの準備と管理

産婦人科クリニックの場合には、アメニティーを見て入院施設を選ぶこともあります。

そのため、アメニティーを準備・管理することも看護助手の仕事になります。

入院前には準備を整え、新生児の性別によってベビー用品の色などを整えます。

小さな準備違いをとても嫌がる妊産婦さんも多く、確認が大切になります。

婦人科の患者さんへの配慮

産婦人科は、病気ではない方が入院する場所でもありますが、流産や出血、合併症の悪化のために安静が必要で入院する方もいます。

また、流産をしてしまった方も入院しています。

看護助手は、一人ひとりの患者さんの安静度や治療状況を把握した対応が必要になります。

場合によっては、ベッド上での排泄介助も必要にあります。一般病棟と違い、安静のための入院であるため、患者さんは「こうして欲しい」とはっきりと言葉にすることが多くあります。

その対応に適切に応えることも、看護助手の仕事になります。

機材や滅菌物の管理

産婦人科病棟には、内診台がある診察室が必ずあり、診察に使用する特殊な機材が必要になります。

そのため、診察に必要な機材の管理を行うこと、診察後の診察室の片づけや洗浄を行うことも看護助手の仕事になります。

入院施設を有するクリニックの場合には、外来手術や検査なども行っています。

その機材や滅菌物の管理なども看護助手の仕事になります。

哺乳瓶など新生児に使用する物品の管理

出産は女性としての大イベントであり、祝福されるイベントの一つです。

多くの出産は、無事に経過することが当たり前であり、病棟全体が明るく幸せな空気に包まれています。

働く側にとって、産婦さんからこぼれる幸せを我が事のように感じることができ、赤ちゃんと接することでパワーをもらえることができます。

看護助手の仕事をしながら患者さんから幸せをお裾分けしてもらえる部署は産科病棟がダントツ1位です。

まとめ

産科病棟で働く看護助手は、一般病棟よりも高いレベルもマナーや技術を求められます。

また、出産という大イベントの光と影にかかわることにもなります。

時にはつらい場面に遭遇することもありますが、多くは健康な母子とのふれあいが待っています。

より高いホスピタリティを提供する緊張感は必要ですが、一般病棟の看護助手につかれた時には、産科病棟で働いてみませんか?