看護助手の科ごとの仕事内容　～総合病院編～

外来に配属

医師だけで診療が完結する診療科には必要ありませんし、多くは処置や物品管理が必要な処置室や救急外来などを中心に配属されることになります。業務内容としては、

• ベッドメイキング
• 衛生材料やリネン類の管理
• 機材の洗浄・定数管理
• 車椅子やストレッチャーの整備
• 患者の搬送、案内
• 検体の運搬
• 書類の補充

などがあります。

ですが、看護師の割合が少なく、看護助手も看護スタッフの一員として簡単な検査説明などを担うこともあります。

外来に配属された看護助手は、守備範囲が広く移動距離も広いです。そのため「誰も、変わりにやってくれないから」と言いつつ、もくもくと自分のペース・時間配分で、仕事を進めていきます。

手術室に配属

手術室配属の場合には、直接患者さんに接することはほとんどありませんが、一種独特の世界を垣間見ることができます。主な業務としては、

• 手術に使用した物品の洗浄と定数の確認
• 手術台などの整理整頓
• 衛生材料やリネン類の管理

などがあります。

看護師も、物品管理が仕事な手術室のため、看護師の手が足りない業務を補うこともあります。また、中央材料室との兼務で業務をすることもあります。

内視鏡室の配属

主な業務としては

• 内視鏡の洗浄・管理
• 内視鏡機材の洗浄・管理
• ベッドメイキング
• 衛生材料やリネン類の管理

などになります。内視鏡は、高額機材であり、慣れるまではとても気を遣います。

また、機械を扱ったことがない人にとっては、内視鏡を機械から安全に取り外し、洗浄をして専用の機械洗浄機にセットするなんてとてもできないと思ってしまうようです。

実際に、看護助手が代わったときや仕事に慣れ始めたころにはインシデントレポート件数が内視鏡室で増えます。

ですが、業務内容は実は毎日同じですし、注意すべきポイントがわかれば、高額機材ではありますが安全に扱うことができます。そのため業務を覚えてしまった後は、異動希望があまり出ないのも内視鏡室で働く看護助手の特徴です。

中央材料室に配属

すべての病棟・手術室・検査室などから持ち込まれる滅菌を必要とされる機材を適切に洗浄・滅菌し、依頼された部署に払い出すまでの仕事を担当します。

中央材料室の仕事も、毎日同じ業務ですが、緊急に持ち込まれ滅菌が必要とされる物品に対処するスキルは求められます。

また、滅菌依頼・確認に対する電話対応も仕事になります。

中央材料室は、患者さんと対するよりも電話を通して看護スタッフと話すことが多い職場です。

また、同じ部署に同じメンバーが働くため、人間関係でストレスを感じることも多いようです。