看護助手の科ごとの仕事内容 ~クリニック編~

クリニックでの看護助手のお仕事って、どんな内容のものなのか、とても興味がありますよね。

クリニックは医師が雇い主になってのお仕事になりますので、看護助手とは言え、医師から直接仕事を依頼される形になります。

今回は、クリニックの看護助手の仕事内容について、詳しくご説明したいと思います。

看護助手のクリニックでの仕事 診療の介助

クリニックの看護助手の仕事内容は、主に医師の介助になります。

看護師のように医療処置ができないため、患者の呼び入れ・書類整理・検査結果の確認・診察後の案内などが主な仕事になります。

私が以前勤めていたクリニックの看護助手は、一人の医者でありつつ2~3人の看護助手をつけていました。

それは、

  • 患者の呼び入れ
  • レントゲンのセッティング
  • 看護師への指示伝達
  • 検査結果の準備

などを分担して行っていました。

整形外科のクリニックは、リハビリテーションも行っているため、患者数が多く看護助手がすべての部門の連絡・調整係になっていました。

とても、重要なポジションですよね。

内視鏡洗浄担当

内視鏡検査を売りにしているクリニックでの看護助手の仕事内容は、内視鏡の洗浄、器具の洗浄と滅菌、物品管理も主な仕事になります。

内視鏡は、高額機器ですが、専門の資格がなくても手順を覚えてしまえば適切に洗浄することができます。

看護師も内視鏡の洗浄は行いますが、内視鏡検査は組織をつまんだりポリープを切除したりと医療度が高く、看護師は医師の介助と患者のケアに専念することのほうが大切です。

そのため、使用した後の内視鏡や機材の洗浄は、看護助手が素早く洗浄し、次の検査がスムーズに行えるように対応することになります。

内視鏡検査が多いクリニックでは、看護助手は本当に重宝されます。

書類の整理・整頓

クリニックの医師は忙しく、書類をあちこちに紛れ込ませてしまうことがよくあります。

看護師は、あまり書類のことは得意ではない業種のため、医師が受け取った書類などの管理は看護助手が担当することも仕事になります。

クリニックは、きれいにしている方が、患者さんの受けが良いため、気にある医師は掃除が行き届いているか、書類が乱雑においていないかをチェックする人もいます。

クリニックの看護助手は、看護師業務というよりも、事務的な仕事や環境整備を担当することが多いと思います。

検査説明、検査の予約

クリニックは看護師の人数もギリギリなことが多く、検査予約や説明に手が回らないことがあります。

そのため、検査予約や説明を、看護助手が担当することがあります。

例えば、胃カメラや大腸カメラの注意事情なども、ルーティーン化した内容ですむ場合であれば、看護助手でも説明ができます。

クリニックで行う検査は限られていますので、慣れた看護助手のほうが、患者さんにわかりやすく説明できるほどです。

ただ、あくまでも問題がない患者さんに対する場合です。

緊急性がある、患者さんの状態が安定しない場合には、医師に確認するだけでなく、看護師に説明を依頼することも大切です。

説明した人が、説明責任を取ることが求められる今の時代です。

あくまでも、自分が責任を持てる範囲で、少しでも不安を感じたら医師や看護師の指示をもらうことが自分を守ることにつながります。

受付業務

クリニックは、看護師をはじめ誰もが受付業務を担当するという認識が必要です。事務も看護師も看護助手も人数が限られているからです。

看護助手も、電話対応や初診などの問診、患者さんの症状の確認などを担当することがあります。

洗濯、掃除

クリニックは、病院のようにお掃除担当やクリーニング担当の方はいません。全員で掃除をし、診察などで使用したタオルなどの洗濯も行います。

クリニックは、家事に近い業務も行います。トイレの掃除、床の掃除、台所などの掃除などなど、必ずしも看護助手の仕事ではなく、分担制の場合も多いですが、物品の購入などを担当することもあり、担当する比重は高くなります。

まとめ

クリニックの看護助手の仕事内容は、医師の補助の割合が高いことが特徴です。

ですが、内視鏡に力を入れているクリニックでは、洗浄要員として看護助手を募集することもあります。

仕事内容は、事務的なことも多いですが、クリニックの良さは基本的に患者さんがクリニックに通える元気があることです。

そのため、車いすの対応などはほとんどないので、腰痛などで悩むことは少ないです。

ですが、医師から言われた業務内容が、自分の資格でできることなのかは要注意です。

なんでもやってくれると思われてしまうと、思わぬ事故に巻き込まれることも。忙しいから、頼まれたからと流されずに、自分ができる範囲の仕事で対応してくださいネ。