看護助手の科ごとの仕事内容 ~外科編~

看護助手の仕事に興味はあるけれど、看護助手の仕事も看護師のように科ごとによって仕事内容に差があるのかどうか、とても興味がありますよね。

配属になってから、

  • 思った以上に仕事が忙しかったり
  • もっと患者さんの介護に関われると思っていたのに物品管理業務が中心であったり

すると、仕事が続かなくなる場合だってあります。

今回は、外科担当の看護助手の仕事内容について、詳しくご説明したいと思います。

外科での看護助手の仕事は入退院の準備が多い

今や、病院は入院日数短縮のため、どの科でも入退院は多いのですが、外科はその中でも群を抜いて一日入退院の件数が多いことが特徴です。

特に週明けの入院、週末の退院は集中し、そのたびに入院患者さんのベッドを用意し、退院患者さんのベッドをきれいにする必要があります。

また、緊急入院・緊急手術も多いことも外科の特徴のため、日中・夜勤を問わず、緊急入院患者が来る連絡を受けたら、ベッド周囲の準備を確認する必要があります。

緊急入院の場合には、看護師の指示を受けて酸素や吸引の準備をしておくことも看護助手の仕事になります。

一般的な看護助手の仕事は看護助手の仕事内容 具体的な業務内容は?一番辛い仕事は?をご覧ください。

ベッド移動も多い

外科は手術患者さんが多く、入院した部屋と手術後に戻る部屋が移動するのも特徴の一つになります。

そのため、手術患者さんがどこの場所に戻ってくるのかによって、ベッドや患者さんの持ち物を移動させるのも、看護助手の仕事になります。

それに伴い、ベッド移動した後の環境整備やネームプレートの移動、患者さんの持ち物に過不足がないかを確認し、患者間違いがないようにチェックすることも求められます。

看護師からのベッド移動の連絡を確実にこなすとともに、移動した後の環境整備と新しいベッドの搬入なども看護助手の仕事の一つです。

動ける患者さんのケア

手術直後の患者さんのケアは主に看護師が行います。

しかし、自分で清拭タオルなどで体をふくことができる患者さんのケアは、看護助手さんが担当することになります。

ケアの流れとしては、タオルの準備と、患者さんの手が届かない部分の清拭、タオルの後片付けなどを行います。

慣れないうちは、看護師や先輩の看護助手と一緒に行います。

ですが、外科の患者さんは、日に日に元気になっていくことが多いので、気持ち的に楽なケアです。

ベッドまでの配膳・下膳が少ない

外科の患者さんは、創部の回復のためにも動くことが大切なため、食事もできるだけ食堂でとることを促されます。

また、配膳する際も自分で配膳車までとりに来てもらうことも多いことが特徴です。

もちろん、外科の患者さんでも、ベッド上で食事をとる患者さんはいます。

ですが、食事介助をする人数は圧倒的に少なく、ほとんどの患者さんは自分で食事がとれるため、食事に関して時間を割く割合は少ないです。

器材の管理は責任重大

外科は、病棟で切開や縫合、ドレーンなどの挿入などを行うことが多いため、セットされた滅菌機材が病棟で定数化されています。

その管理を行っているのが、看護助手になります。

そのため、処置で使用されたセットの中の機材を洗浄し、セットされていた器材の定数をチェックし、中央材料室に滅菌依頼を出し、その物品が払い下げられたのかを確認する大切な仕事を看護助手は担っています。

患者さんの処置に使用した物品が一つでも足りないことは、患者さんのベッドなどに紛れ込んでいる可能性もあります。

処置についた看護師も確認していますが、物品管理は看護助手の仕事です。

確認サインを記入することも多いため、責任重大な立場です。

はっきり言って、病棟の物品管理に関しては、看護師よりも看護助手のほうがしっかり行ってくれているから気兼ねなく処置の介助に専念できるわけで、とても大切な仕事なのです。

元気な患者とのおしゃべり

外科の患者さんは、手術後、日一日と動けるようになり活気が出てきます。

そのため、毎日の環境整備やベッドメイキング、配膳・下膳のために部屋を回ってくれる看護助手の存在は、患者さんにとっても話がしやすい存在になります。

背中を清拭してくれたてきぱきと働く看護助手は、患者さんやご家族にとって身近で親しみやすいのです。

特に外科の患者さんは、退院前は精神的にもゆとりがうまれ、看護助手との会話が楽しみになるようです。

患者さんと冗談を交えたコミュニケーションを楽しむことも、外科の看護助手ならではの業務になります。

まとめ

外科担当の看護助手は、入院・退院時の準備、ベッド移動への対応、処置などに使用する機材の管理など、一日で行う業務量が多く、忙しいと思います。

ですが、患者さんの自立度が高く、病棟に活気があります。

忙しく動きまわることが好き、元気な人と接したい方は、外科担当の看護助手が向いているかもしれませんよ!