看護助手は資格なしでも働ける理由

看護助手は資格なしでも働けるという人もいれば資格がないとダメだという人もいます。

実際に資格がなしでも働けるのが看護助手です。

ではなぜ資格なしでも大丈夫なのでしょうか?

以下に看護助手が行う仕事を解説します。

そこからなぜ資格なしでも大丈夫なのかがご理解いただけると思います。

環境を整える黒子的存在

入院中の患者さんは、自分で身の回りのことができないことが多く、そのため療養環境を整える必要があります。

そのため

  • ベッドメーキング
  • ベッド周囲の整理整頓
  • 配膳、下膳
  • 泄物の片づけ

など、入院生活を快適に過ごすための支援を行うことが必要になります。

その身の回りの環境を快適に整えるためのサポーターが看護助手の業務になります。

また、シーツやタオル、そのほかの物品を不足なくいつでも使用できるように準備することや、使用後のシーツやタオル、病衣などを専門の部署に運ぶなどの業務なども行います。

いわば、ホテルで働く外回りのお仕事を、病棟で行う役割です。

ですが、その働きぶりは、患者さんやご家族から直接見えるため、自分の働きを評価してもらいやすい職種でもあり、やりがいにつながります。

介護業務を担当

療養生活を支えるために、看護助手として介護を行うことも業務の一つです。

  • 清拭や入浴の介助
  • 食事介助
  • 車いすなどへの移乗の介助
  • 検査室などへの移動の介助

などがあります。

ですが、自分で判断して対処するのではなく、看護師の指導の下で対応します。

そのため、医療度が高い患者さんや、点滴などを行っている患者さんに対する移動は基本的に看護師が介助するため、とくに難しいことはありません。

また、直接患者さんにかかわる介助の場合には、事前に研修を受けてからになります。

ですが、車いすでの移動などは、車いすの扱い方を覚えれば誰でもできることです。

だからこそ、車いすの扱い方、ストレッチャーの扱い方を理解して、手順を安全に行えば資格がなくてもできる業務なのです。

介護をさらに極めたい場合には、介護福祉士を目指すこともできますし、看護助手を経験して看護師を目指したくなった場合には、病院では資格取得をサポートしてくれることもあります。

機材の洗浄や管理を行うマネージャー

病棟、外来ともに看護助手のお仕事の一つに機材などの洗浄業務があります。

患者さんのケアに使ったブラシや容器をはじめ、特殊機材などの洗浄を担当することになります。

特に洗浄することに免許は必要なく、手袋やエプロンをして感染予防に努めながら機材を洗浄・消毒していきます。

洗浄方法や消毒方法は、マニュアル通りに行うだけです。

きちんとマニュアル通りに行って、汚れが確実に落ちたのかを確認するだけです。

同時に、物品が破損していないか、数が不足していないかを確認する作業も、洗浄を担当する看護助手の担当になります。

通常業務として物品の管理を行い、破損や物品の不足があれば、上司に報告するだけのことです。

これは、どの職場でも同じシステムだと思いますし、報告・連絡は社会人として当たり前のことですよね。

時には、外来の診察介助を担当

外来担当の看護助手の場合には、診察を滞りなく進めるために

  • 物品や書類、検体の運搬
  • 患者さんを呼び入れ
  • 患者さんの検査誘導
  • 簡単な検査説明
  • 診察介助

などを行うこともあります。

検査説明と言っても、場所や日程の案内などで、検査の細かな内容を説明することは殆どありません。

そのため、医師や看護師から支持されたことを確実に伝えること、案内することができれば問題なく対処できます。

看護助手は、外来でも黒子的存在ではありますが、とても重宝される存在です。

なぜなら、異動が少なく、物品などの場所を一番知っているからです。
看護師よりも物品や書類のある場所を知っているのが看護助手の立場なのです。

まとめ

看護助手の業務は、患者さんの生活援助や介助、物品などの洗浄・管理、書類や検体などの運搬、診察介助など多岐に渡りますが、どの仕事も医師や看護師の指示・指導や、マニュアルに沿って行われ、資格がなくてもできる業務ばかりです。

ですが、黒子的存在の看護助手がいないと、すべての業務が滞る大切な役割でもあります。

また、仕事ぶりは、患者さんやご家族からも見えやすいため、感謝される立場でもあります。

看護助手に興味があるなら、とりあえず飛び込んでみませんか?
そこからさらにステップアップする道が開けていきます。