看護学校の過去問の数学や英語の傾向と入手方法について解説します。
傾向や入手方法について知りたい人は続きをお読みください。
看護学校過去問から考えられる数学の傾向
看護学校過去問の統計を考えると数学は、高校1年生レベルつまり数学Ⅰもしくは数学ⅠAであることが多いです。
以下、オーソドックスな出題範囲を記載します。
- 数学Ⅰ 数と式、二次関数、三角比が主な出題範囲です。
- 数学A 集合、場合の数と確率が主な出題範囲です。
- 新課程数学Ⅰであればデータ分析、数学Aであれば整数の性質が新課程として追加されています。各学校により、新課程の範囲を出題範囲に含めているかどうかが異なりますので、問い合わせる必要があります。
- 中学数学
近年狙われるのは、食塩水問題、速さ問題などの文章題です。方程式だけではなく、不等式問題と絡ませて出題されるケースもあります。
新課程そして中学数学については、範囲に明記されていない場合が多いので、実際に看護学校に問い合わせて確認する必要があります。
准看護学校の数学のポイントは?よく出る範囲は?
准看護学校過去問を見てみると数学は、中学数学つまり高校入試レベルの問題です。
- 数と式
- 図形
- 関数
- 資料の活用
が範囲です。
まとめ
看護学校の数学対策で特に意識したい内容は、以下2点です。
- ある一分野に集中して完璧に仕上げること。
これは特に数学に苦手意識がある方向けの数学の攻略法です。例えば、数学ⅠAの範囲であれば、最初の「展開」と「因数分解」が山場です。そしてその次が「二次関数」。いかに早い段階で「二次関数」を押さえられるかがカギです。どうしても問題集を見ると、範囲や分量が多いように思えますが、まずは分野を絞りそこに集中して学習することが大切です。それにより勉強のやり方、学習習慣が身に着いたところで、勉強する分野を広げていくべきなのです。 - 自分で自分に授業をすること。
学習内容が最も身に着くのは、人に教えることだと言われています。問題を解いて、答え合わせをするだけではなく、その内容をしっかりと理解している必要があります。そこで自分で声に出して、人に教えるように解き方を解説してみるわけです。
自分で解き方を説明できなかったところ、それが「自分の理解できていない部分」です。
自分で解き方を説明することにより、
- 理解が深まる
- 理解できていない部分が明確になる
という2つの効果があります。初めは、信頼できる先生に聞いてもらい、アドバイスをもらいながら進めることをお勧めします。
看護学校過去問から考えられる英語の傾向
看護学校過去問から考える英語の傾向は、高校1年生レベル?センター試験レベルであることが多いです。
英語をゼロからスタートする場合、
- 中学レベルの英単語
- 英文法
からスタートするのが良いでしょう。学校によりかなり出題範囲、出題内容に偏りがあります。
受験する看護学校の過去問をチェックして、その傾向に合わせた対策を取る必要があります。
以下、オーソドックスな出題パターンを記載します。
- 長文重視型
長文問題を1題・2題を出題し、わずかに文法問題を出題する形式。長文の配点が圧倒的に高いことが特徴。 - 文法重視型
文法問題(適語補充、並び替え問題)が出題の中心になっている形式。 - 長文・文法型
1と2の中間的な形式。 - 英作文出題型
上記のような、長文や文法問題に加え、英作文問題を出題する形式。
英作文問題は、問題自体は少ないケースが多いが、1問に対する配点が大きい傾向があります。
また補足的な内容としてよく出題されるのは、英会話問題、発音・アクセント問題です。
勉強方法は?
おおまかな対策の手順
- 中学レベルの英単語、英文法の対策
- 高校レベルの英単語、英文法の対策
- 長文対策
- 補足対策(※受験校によって、発音・アクセント、会話、英作文など)
英語対策で特に意識したい内容は、以下2点です。
- 丸暗記に頼らないこと。
英単語や英文法は暗記することが非常に多いです。もちろん丸暗記で覚えられれば問題ないのですが、限界があります。イメージを使い暗記することが、暗記の近道です。
例えば、「cannot」には「?できない」という意味だけではなく「?であるはずがない」という重要な意味があります。文法問題でも頻出です。これについて、自作例文を作り覚えるのが、一つの方法です。
学校の先生や職場の先輩を思い浮かべ、「●●さんは50歳であるはずがない。(もっと若く見える。)」という文を日本文で作り●●さんの顔をイメージします。「cannot」と●●さんの顔が結び付けば、記憶に強く刻まれます。 - 過去問の長文読解問題を細かく分析
長文読解問題は様々な要素で構成されています。一問一問きっちりと細かく出題意図を見ていく必要があります。
例えば、この問題は英単語が分かれば解ける問題なのか、文法知識が問われているのか、文章の文脈が分からなければ解けないのか、など一問ごとに何が問われているのかを明確にすべきです。単に長文読解問題と言えども、学校により出題意図が全く異なります。そこまで見ていくことで、他受験生とは一線を画した過去問対策ができるはずです。
看護学校過去問の入手方法
入手方法は?
まず看護学校の過去問を公開している学校と公開していない学校があります。
まずはあなたが受験を考えている看護学校が過去問を公開しているかどうかを知りましょう。
もし公開している学校であれば
- ホームページで取り寄せられる場合もあります
- 郵送で取り寄せ
- 電話で注文
となる場合もあります。
公開はさかのぼって5年間公開している学校や昨年の分だけを公開している学校など様々です。
公開していない場合、オープンキャンパスや直接学校に行くことで入手できる場合があります。絶対ではないので実際に看護学校に行ってみて確認してみてください。
公開していない学校の過去問を取り寄せる1つの方法として先輩から試験問題をもらうという事があります。
ネットなどで検索すればあなたが受験する学校の先輩を見つける事が出来るかもわかりません。看護学校の過去問はほとんどが有料で販売されています。
値段は500円~1000円程度が一般的です。
過去問って重要?
上記にも書きましたが看護学校合格を目指す上で過去問はかなりのウェートを占めています。必ずとはいいませんが、ほとんどの看護学校の問題の系統は過去問から読み取れます。
過去問を行い自分が弱い個所を知る。分かった上でその弱い個所へ徹底的に受験対策を行う。このような勉強の方法がベストでしょう。
過去問で取れていた方が良い点数は?
点数が良いに越したことはありませんが、昨年の合格点数は目指すべきでしょう。過去問で問題の傾向は分かりますが、同じ問題は出ませんし、全くそのままの傾向が出るとも限りません。
そういったことから考えると合格点は取っておけるようにしましょう。
まとめ
繰り返しますが看護学校の過去問は重要です。
特に国語や英語数学などは傾向を把握する上で非常に役立ちます。小論文などは昨年までの問題が分かっていたとしてもテーマが変わってしまいます。
全く役立たなくはありませんが、英語や数学と比較すれば貢献度数は低いでしょう。まずはあなたが目指す看護学校の過去問が公開されているかを確認しましょう。