カウンセリングには、一体どういう効果があるの?

心理カウンセラーになるには

カウンセリングの効果は、人によって様々あります。

うつかなと感じる程度の人であれば非常に考え方の改善に役立ちます。

今回は、

を解説していきます。

特に、「カウンセリングの効果はない」と感じている方は、

に注目して読んでいただくことをおすすめします。

カウンセリングの具体的な効果ってなにがあるの?

(1)一人で抱えていた悩みを打ち明けることができ、すっきりできる

また、様々な欲求不満がある場合に、言葉にすることで普段は意識しない記憶や感情がよみがえることもあります。この働きによって、問題行動や症状が治まる場合があります。

(2)悩みを整理でき、新しい視点がえられる

悩みが複雑になると、自分の頭だけでは問題を抱えきれなくなってきてしまいます。カウンセラーはただ話を聞いているだけではなく、

  • 「なぜ、クライエントはこう感じたのか」
  • 「なぜ、そのような行動をとったのか」

を同時に考えています。

そして疑問に思ったことに対してはきちんと尋ねます。
そうすることで、問題の本質が浮かんでくることがあります。

(3)自分に合った心理療法を提案してくれる

カウンセラーは、様々な心理学の理論や心理療法についての知識があります。

心理療法の流派により異なりますが、短い時間できる対処法(認知療法、行動療法)や、箱庭療法などその場で癒しがもらえる療法もあります。

この3点はカウンセリングの効果でもっとも代表的なものです。

counselor_img_0020

カウンセリングの料金と必要な期間

カウンセリング料金の相場は、都市部で1回約50分あたり10000円前後、地方では7000円前後です。

都市部で高額なのは、家賃等のコストがかかるためです。
また、カウンセラーの経歴によっても違ってきます。

カウンセリングに必要な回数は、

  • 相談内容
  • クライエントの状態
  • カウンセリング技法等

によって変わります。

「早く解決をしたい」「安く済ませたい」気持ちがあるのはわかりますが、カウンセリングは1回だけで効果がすぐにでるものではありません。

ハンセン(2002)が行った研究によると、約半数のクライエントが必要な回数は10~20回でした。
都心部だと約10万円以上の費用がかかることになります。

また、別のデータでは、クライエントが一応の問題解決が得られたと思うカウンセリングの回数は60回以上でした。

深刻な悩みなら、このくらいの期間が必要なのかもしれません。

ただし、悩みが重いならば定期的に(例えば週1回)通うことで効果が期待できますが、「今すぐ解決していることではないが、モヤモヤしている」程度ならば、月1回で通うスタイルもあります。

カウンセリングとの上手な付き合い方を見つけることが大事です。

counselor_img_0021

ここに注目!効果が期待できるカウンセラーのチェックポイント

(1)臨床心理士の資格

カウンセラーを見極める際に、身だしなみ、言葉遣いといった基本的なことを見るのも大事ですが、「臨床心理士」の資格を一つの基準にするのは有効です。

最近では、メンタルカウンセラー、キャリアカウンセラー、スクールカウンセラーなどといった、「カウンセラー」と呼ばれる人たちがあふれかえっています。

無資格で「自称カウンセラー」を名乗る人もいます。

よくテレビ・雑誌で目にする「心理カウンセラー」ですが、そのような資格はありません。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
カウンセリングは医療行為ではないので、誰にでもできてしまうからです。

そのために、カウンセラーがたくさんいて誰を選べば良いのかわからない、という悩みが出てきてしまいます。

「カウンセラー」として、最も信用性がある資格は「臨床心理士」です。

他の資格は通信教育などで受験し取得できるのに対し、臨床心理士は大学・大学院で心理学について研究を行い、その上で資格試験を受けているので、専門性が高いスキルを持っています。

(2)「信用性」があるかどうか調べてみる

他の資格のカウンセラーは能力がないのかというと、一概にも言えません。

「臨床心理士」の資格を持っていても、不真面目な人もいるのです。

心理カウンセラーとして一世を風靡した「心屋仁之助」さんは、カウンセラーに関わる資格を一切もっていません。

ですが、心屋さんを求めて相談にくる方はたくさんいます。

自らの苦しかった経験を活かし、人々のために役立てる姿勢には、とても信頼できます。
さらに、テレビや雑誌等の実績を作り、自分が行うカウンセリングへのニーズを高めています。

自分が受けるカウンセラーとして信用できるのかどうか、一度調べてみる必要があります。

行きたいカウンセリングルームのHP等から、カウンセラーの実績や経歴を見てみて、「この人に相談したい」と思えるカウンセラーに会いにいくのがベストでしょう。

counselor_img_0022

カウンセリングの効果がある人・ない人の違い

カウンセリングの効果は、もちろんカウンセラーの能力に影響しますが、それ以外の要因も考えられます。

シフネオス(1981)による研究結果によると、カウンセリングの効果が期待出来る条件として、

  • クライエントにしっかりした自分自身へのイメージがある
    重い精神障害を持つクライエントの場合、自分が考える「自分のイメージ」がありません。対話によるカウンセリングによって、自らを変えようとする力が働かない可能性があるからです。
  • 問題意識がある
    クライエントが自分の問題を意識していることで、目標が定まります。
  • 自分の問題について強い不安がある
    カウンセリングに臨もうとするモチベーションにつながるためです。
  • カウンセラーと信頼関係を築く能力を持っている
    まず、カウンセラーに対し「この人は信頼できる」という気持ちがわいた上で、この人と一緒に問題に向き合っていきたいと思えることが重要になります。
    「本当にこの人で大丈夫かな」と思う場合は、カウンセラーを変えた方が良いでしょう。
  • 自分の感情・経験について考えを巡らす力がある
    自分の感情に鈍感だと、カウンセリングによってどうしていきたいのかという方向性が見えづらくなります。
  • これらがあるといいます。

    また、カウンセリングの技法よりも、カウンセラーとクライエントの関係性による割合が約50%であるとする研究結果もあります。

    「カウンセリングに効果はない」と思う方は、まずカウンセラーとの相性を見極めてみるのも一つです。

    それでも効果がでない、失敗していると感じる方は、比較的結果が出やすい心理療法を試してみるのも有効です。

    counselor_img_0023

    カウンセリングの効果がわからない人におすすめ!短期間で効果があるカウンセリング

    カウンセリングというと、クライエントの話を聞くことに焦点をあてる方法(ロジャースの来談者中心療法など)がメインになっています。

    しかし、この方法ではとても長い期間かかる傾向があります。

    そこで、短期間で効果を実感したい人には、認知療法と行動療法がおすすめです。

    (1)認知療法

    簡単にいうと、その人が持つ「考え方のクセ」を修正する方法です。

    例えば、相手からのメールの返信が来なかったとします。
    この時、「自分のことを嫌っているのではないか」「メールの内容が変だったのではないか」と瞬間的に頭に思い浮かぶ考えがあります。

    これが「考え方のクセ」であり、「思考のゆがみ」です。

    ストレスを感じた時に、それはどういう場面で、どういう考えをしたのかを整理して考えていくと、自分の「思考のゆがみ」に気づくことができ、それだけでも改善につながります。

    上の例でいうと、「忙しかったから、返信ができなかったのだな」と考えると、気が楽になります。

    (2)行動療法

    これは自分の困っている、または変えたい「行動」をスモールステップで変えていく方法です。

    例えば、「電車に乗るとパニックを起こしてしまう」という問題行動を、「一人で電車に乗る」行動に変えるとします。

    • 電車に友人と一駅だけ一緒に乗ってみる(小さい目標)
    • 友人と一駅以上一緒に乗る
    • 人混みの多い時間帯にホームに立ち、様子をながめてみる
    • 友人と一緒に、人混みが多い時間帯に一駅だけ乗ってみる
    • 人混みが多い時間帯に一人で乗ってみる(大きい目標)

    このように、小さい目標から大きい目標へと段階的に達成していくので、効果を実感したい方には非常におすすめです。

    counselor_img_0024

    精神科・心療内科・メンタルクリニックってどう違うの?

    (1)精神科

    身体には現れない心の病気、精神疾患を扱っています。

    例えば、不眠、幻覚、幻聴、抑うつ等です。このような症状のときは、軽いものであっても精神科を選ぶ必要があります。薬の処方により、症状が改善される場合もあるからです。診断書がもらえ、重い症状の人は入院もできます。

    (2)心療内科

    内科の分野であり、主に身体の症状を扱っています。呼吸器内科、消化器内科といった専門科の一つになります。

    実は、「心療内科」と看板に掲げられていても、精神科であることが多いのです。

    これは、未だ一般の方々には精神科という名前がなじんでおらず、行きにくさを感じる人がいるためです。
    しかし、本来は精神科と心療内科は別分野のため、医者の専門の科を見極める必要があります。

    「こころ・身体・環境の関係性を、それぞれの要素にわけずに、総合的にみる」のが心療内科です。

    例えば、主に身体の症状がでるが、検査をしても異常がなく、ストレスが関係している可能性がある場合です。

    (3)メンタルクリニック

    精神科・心療内科・神経科等の心の分野をまとめて扱う呼び名です。診療項目ではありません。精神科・心療内科の敷居の高さを軽くするためだけにつけられたものです。

    一言でいうと、心の症状がある場合は精神科、身体の症状がある場合は心療内科に受診します。

    うつの人は大丈夫?どんな人が大丈夫か?

    (1)うつ病の人のカウンセリング

    うつ病の人に最も効果的な治療法は、上記にも記述した認知療法です。

    うつ病の人が陥りやすり「思考のゆがみ」として、

    • 初めての人と話す時…「無言になってはいけない」
    • 上司に怒られてしまった時…「自分はダメな人間だ。完璧にやらなければならない」

    といったものが挙げられます。
    これを修正してみると、

    • 「初対面なのだから、何を話せば良いのかわからないのはお互い様だ。無言の時間も楽しもう」
    • 「完璧にできる人なんていない、自分の行動をこれから気をつけていこう」

    となります。

    うつ病がある人は、基本的にこの方法でカウンセリングを行います。

    「上手く話せるかどうかわからない」という方は、事前にストレスを感じる場面をメモしていくとスムーズにカウンセリングができます。

    また、あまりにひどいうつ状態であれば、薬(抗うつ剤)を使用することもあります。
    しかし、副作用や再発率などのリスクがあるため、心理療法を行うことが望ましいとされています。

    なので、認知療法に詳しいカウンセラーを探し、受診してみるのがおすすめです。

    (2)どんな人がカウンセリングを受けるべきか?

    一つの基準として、「日常生活において困った」と感じるレベルであれば、カウンセリングを受けてみても良いでしょう。

    また、自分の悩みに合ったカウンセリング方法かどうか、事前にHPで確認してみる必要があります。

    「とりあえず話を聞いてもらいたい」のか、「具体的に解決したいことがあるので、協力してほしい」のか、自分に合った方法でないと、「期待はずれ」に終わってしまう可能性があります。

    自分へのカウンセリング

    結局のところ、カウンセリングは補助でしかありません。

    カウンセリングは「自分が変わる」という目標に向かってカウンセラーがフォローするものであり、カウンセラーが「どうにかしてくれる」サービスではないのです。

    「自分の問題は自分自身で解決しなければならない」という自覚を持つことが、カウンセリングの一つの着地点です。

    これが自覚できている人ならば、自分で自分をカウンセリングしてみるのが良い方法です。

    その為にはカウンセリング資格でセルフカウンセリング学ぶのも1つの方法です。

    人は、今持っている能力が限界ではありません。

    「他人にどうにかしてもらおう」という気持ちよりも、「自分でできることをしてみよう」と「自分の可能性」に目を向けることで、問題を解決しようとするエネルギーが出てくるのではないでしょうか。

    追伸

    自分自身が少しうつかなと感じている人で自分自身で改善をしてみようと思う人はセルフケアトレーニング講座がおススメです。

    この講座では上記で解説した自身の捉え方について学んでいきます。

    目次

    • 第1章 自分を伝える。自分を上手に表現すること
    • 第2章 思い込みに囚われないために
    • 第3章 非合理な思い込み「~ねばならない」について
    • 第4章 なぜ自分を上手く表現できないのか
    • 第5章 ものの見方、考え方
    • 第6章 様々な自己表現
    • 第7章 より良いコミュニケーション

    ※1部抜粋

    自信の考え方の改善に役立つ講座です。

    心理カウンセラーになるには