高卒認定(旧大検)数学 第11回「2数の和」

公開日:  最終更新日:2016/09/14 数学
負の数の入ったたし算はどのように計算するのですか。
計算の基本となるのは2つの数の間で行うものです。すると次の4つのパターンが考えられます。
1.(正の数)+(正の数)
2.(正の数)+(負の数)
3.(負の数)+(正の数)
4.(負の数)+(負の数)

ところがたし算は順序による違いはないので、2と3は同じことです。そして実は符号を基準に分類すると、1と4も同じ規則が当てはまり、結局2つ規則を覚えればよいことになります。

さて、「数」は「(符号)(数)」という形で表されるのですが、符号は正・負(+・-)の2つだったので、2数の組の分け方として、「同符号(同じ符号:+と+、-と-)」と「異符号(違う符号:+と-、-と+)」の2パターンとして、次の規則があります。

1.
同符号の2数の和(たし算またはその答え)の符号は共通の符号で、絶対値は2数の絶対値の和である。

例:
[math]\left(+2\right)+\left(+3\right)=+\left(2+3\right)=+5[/math]
+が両方共通

[math]\left(-3\right)+\left(-2\right)=-\left(2+3\right)=-5[/math]
-が両方共通

2.
異符号の2数の和の記号は絶対値の大きい方の符号で、絶対値は2数の絶対値の差(大きい方-小さい方)。

例:
[math]\left(+3\right)+\left(-2\right)=+\left(3-2\right)=+1[/math]
[math]3\gt2[/math]より、+

[math]\left(+2\right)+\left(-3\right)=+\left(3-2\right)=-1[/math]
[math]2\lt3[/math]より、-

これらの計算の一例を数直線で確かめてみましょう。このとき、負の符号は「逆」を表すと考えます。

まず、初めの数を出発点と考えて、[math]\left(-3\right)+\left(-2\right)[/math][math]\left(-3\right)[/math]を出発して、たし算なので右へ行くところですが、足す数が[math]\left(-2\right)[/math]なので、逆に左へ[math]2[/math]行くと、答えは[math]-5[/math]となります。

[math]\left(+3\right)+\left(-2\right)[/math][math]\left(+3\right)[/math]を出発して上と同様、左へ[math]2[/math]行くと答えは[math]+1[/math]となります。

今回はクイズではなく、練習問題です。

【練習問題】
1.[math]\left(-12\right)-\left(+7\right)[/math]
2.[math]\left(-5\right)-\left(-17\right)[/math]
3.[math]\left(+6\right)-\left(-7\right)[/math]
4.[math]\left(-\frac{ 1 }{ 2 }\right)+\left(-\frac{ 1 }{ 3 }\right)[/math]

【前回のクイズの答え】
私はパチンコで1万円負けたよー。

● 考え方 ●
ここでのポイントは、-1万円を1万円と符号を逆(-を+に)にすると、「勝つ」という言葉が逆の意味を持つ「負ける」などの言葉に変える必要があるということでした。

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